《40代遠距離介護の始まり》コロナで帰省を迷った私の後悔

介護と心の記録

それでも私は、動かなかった…

本当は、もううすうす気づいていたのかもしれません。
父の声のトーン。電話のたびにこぼれる、母への不安。

それは「不満」ではなく「助けて」のサインだったのでしょう。
その頃、世の中はコロナの真っ只中。

「東京から実家に帰るなんて、迷惑になるかもしれない」
そんな風潮が世間にはありました。

実際、友人も夏休みは
実家には帰ってこないでほしいと言われたから
東京にいるよ、、、世間はそんなご時世。

私も、「本当に今帰っていいのかな?」「近所の人に迷惑がられたらどうしよう」と考え、
なかなか実家に戻る決断ができませんでした。

これが、のちに大後悔となるなんて思ってもいませんでした。

でもそれと同時に
私は「現実から目を背ける」という選択をしていたのだと思います。
毎回父からの電話のあとは「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせ
コロナの不安、母がどうなっているのかの不安を
払拭しようとしていました。

本当は、
母が弱っているなんて、受け入れたくなかった。
そんな現実に触れたくなかったのが一番の理由でした。

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