【40代遠距離介護がせまってきた】3ヶ月後、私は実家へ向かった

介護と心の記録

父からSOSがあってから――

実際に帰る決断をするまでに、私は3ヶ月もかかってしまいました。
本当に、遅すぎたと思います。

あのときの私は、たくさんの「言い訳」を心の中に抱えていました。
仕事のこと、家のこと、距離のこと、
そして――自分の気持ちの整理がつかなかったこと。

でも、ようやく「今、帰らなきゃ」と思えた日。
私は新幹線に飛び乗り、実家へ向かいました。

一応、出発前に電話をすると母が出て、
声はいつも通りだったので、少し安心していたのですが――

実際に母の姿を見たとき、私は言葉を失いました。
目の周りには青あざ。
体は痩せ細り、首から下がくったりとうなだれている。
姿勢も、表情も、声も、まるで別人のようでした。

「これが、本当に私の母…?」

正直、誰だかわからないくらいでした。
そして、同時に胸に湧きあがった感情。

「どうして、もっと早く帰らなかったんだろう…」
その思いだけが、胸を強く締めつけてきました。

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