母の奇妙な言動の原因が、
「レビー小体型認知症」という病気だったとわかったとき、正直、驚きました。
でも、どこかホッとした気持ちもありました。
「やっぱりそうだったんだ….」という納得と、
「これからどうしたらいいのか…」という不安が入り混じった、
何とも言えない心境でした。
先生からは、
「最近は薬で進行をだいぶ遅らせることもできると思うよ」と言われ、
他の患者さんの例なども教えてもらいました。
そして、薬をスタートすることに。
ところが……
「朝にこの薬を飲んでね」と伝えても、母はそれを実行できません。
飲んだかどうか、すぐに忘れてしまうのです。
さらに、母自身は「自分が認知症だ」とは思っていないため、
「これ何の薬なの?」と不審がり、だんだんイライラし始めてしまいます。
では父に薬の管理をお願いしようか…と思ったのですが、
正直なところ、両親の仲はあまりよくありません。
父が指示を出すと、母は強く反発して怒り出してしまうのです。
どうしたらいいんだろう……と悩みつつ、
ひとまずできることとして、目につく場所に「お薬カレンダー」を用意しました。
日にちごとに薬を袋に分けて入れられる壁掛けのタイプです。
この数日、いろんなことが一気に押し寄せて、どっと疲れました。
でも、ここからが本格的な「遠距離介護」のスタート。
帰りの新幹線に乗りながら、覚悟を決めた日でした。

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